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みんなありがとう!

更新日:1月11日


名古屋西高校での朗読の授業、今年もとっても楽しかったです♪全4回(50分×4)授業の4回目には、生徒の皆さんに詩を朗読してもらいました。


「読み上げるんじゃないよ〜体験しようね〜」「用意された言葉を思い出すんじゃないよ〜体験しようね〜」「花さん(←〈語り手〉を花さんと名付けました)になろうね〜」「聞いてる人はいないものとみなそうね、花さん体験に集中しようね〜」


などなどお話ししながらの朗読タイム🎶


皆さんの生命のイキイキしたエネルギーを感じることができて、幸せな気持ちで胸がいっぱいになりました。そして、皆さんからいただいた感想も、豊かで優しくて…深く感動しました。みんな、本当にありがとう(^^)


優れた表現者を目指す皆さんには、いろいろな体験を糧にして、表現を生み出す自分自身を、たっぷりと育ててほしいと願っています。現実世界での体験はもちろん大事。そして、虚構世界での体験も大事です。


朗読は、虚構世界での体験。〈語り手〉という他者の体験を、的確に理解しようとする過程で、自分の体験の幅を少しずつ広げていきます。ひたすらに、ひたむきに、体験をしつづける行為が朗読という読書行為だと考えています。


朗読のスタート地点は、いまの自分の体験と〈語り手〉の体験の違いに気づくこと。少しずつ自分の体験を変化させながら、〈語り手〉の体験を理解していく…。この微妙に異なる体験を積み重ねていくのが大事だし、朗読の醍醐味なのだと思います。


〈語り手〉を解釈して表現しようとするのではなく、〈語り手〉を追体験することに集中しましょう。朗読者は、いま体験している…すなわち、〈語り手〉を理解する過程にいます。他の朗読者から生まれる音声は、その朗読者がどのような体験をしているのかを知る手がかり。自分とは違う体験に触れるとき、そこに、あらたな体験の可能性が生まれます。


…「表現」が目に見える花を咲かせる行為だとすると、「体験」は目に見えない根っこを育てる行為でしょうか。ふかふかに耕された豊かな土壌とたくさんの根っこを目指して、〈語り手〉を追体験する朗読という読書を、これからも楽しんで続けてくれるとうれしいです(^^♪


みんな、本当にありがとう!笑顔いっぱいの人生となりますように。ずっと応援しています‼️

 
 
 

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