少しずつ少しずつ近づいていきたいですね!

いつもブログをお読みくださり、ありがとうございます。
文学体験の面白さと、文学体験へと導いてくれる朗読の愉しさを、皆さまと共有したいと願いながら、朗読家として活動を続けております(^^)
さて。朗読とは、〈語り手〉の体験と同じ体験を試みる行為。なぜ〈語り手〉が大事なのかというと…文学作品の言葉は、〈語り手〉という他者の言葉だからです。
〈語り手〉の存在を意識しなければ、わたしたちは、ついつい自分にとって印象的な言葉に引っ張られてしまいます。その結果、自分の見たいものを見たり、自分の感じたいことを感じたり…と、ひとりよがりな体験をしてしまいがち。
〈語り手〉に注目することで、わたしたちはいくつになっても、豊かな文学体験を愉しむことができます。文学作品という宝物を「宝物として受け取る」ために、わたしたちは、〈語り手〉に学ぶことを心がけましょう☆
ときどき、「〈語り手〉のことがわからなくて…」と落ち込むひとがいらっしゃるけれど、わたしたちにとって、〈語り手〉は他者ですから、簡単に理解できなくて当たり前。とくに詩の〈語り手〉は特別な他者ですから、すんなりと理解が進まなくて当然。だれしも同じです👌
わたしたちは、簡単に〈語り手〉をわかった気にならず、途中で投げ出さず、愉しみながら、朗読という「〈語り手〉に注目する読書」を進めましょう♫
時間をかけて、自分の頭で考えて、自分の身体で追体験を試みて、少しずつ少しずつ、〈語り手〉に近づいていく。この近づいていく過程が、とっても愉しいです〜(^^♪
文学体験は、わたしたちの内面を豊かにしてくれます。内面の成熟に伴って、声も、表現も、豊かに育ちます。朗読を愉しみながら、悦びに満ちた人生をごいっしょできますように☆
皆さま、どうぞ末永くよろしくお願いいたします☆
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