『新しい朗読ー語り手の体験を生きる読書法』7月末に完成予定♪その「あとがき」です(^^)
- marikoroudoku
- 6月26日
- 読了時間: 2分
更新日:7 日前

この本を最後までお読みくださったあなたに、心より感謝申し上げます。
『新しい朗読』は、長い年月をかけて、仲間たちとともに育んできた「読書のかたち」です。
本を「読む」という行為の根底には、語り手の体験を、自分の身体と五感と脳を使って追体験することができる、という可能性があります。
その可能性を信じて探究を続けるなかで、「理解する」とは、自分の立場から他者の地平へと歩み出すことなのだと、深く実感するようになりました。
私たちは、言葉が生まれる瞬間を生きようとします。 語り手の体験を「自らの体験」として生きることを目指して、この試みを何度でも繰り返します。だからこそ『新しい朗読』は、単なる読書の技法にとどまらず、自分自身の価値観や認識の枠組みを広げることにつながるのかもしれません。
宝物のような文学作品を、「宝物として」受け取ろうとするのが『新しい朗読』です。慌てることなく、仲間の力も借りながら、語り手に対する理解を少しずつ深めていく…その穏やかで刺激的な時間は、心をやさしく満たしてくれます。
一人でも多くの方が、この読書の豊かさや悦びを感じてくださるなら、これ以上の幸せはありません。
最後に、共に歩んできてくださったすべての皆さまに、心からの感謝を捧げます。皆さまお一人おひとりの体験の深まりが、この本の言葉を育ててくれました。
2025年7月 石田麻利子
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