☆ 推察するのって愉しいですよ〜(^^) 観察→推察→追体験

いつもブログをお読みくださってありがとうございます！今日も文学作品の朗読で、脳を育てる読書を愉しんでいらっしゃいますか？

さて。文学作品の朗読は、［音声を与える行為］ではなく、［音声を授かる行為］。〈語り手〉や発話者の体験を探り、同じ体験を試みることで、作品世界で響いている音声に出逢えるかもしれません(^^♪

わたしたちは、まず、〈語り手〉の語りや登場人物の発話をじっくりと観察しましょう。観察したら、つぎは推察です。言葉が生まれるメカニズムを探っていきましょう。

この言葉はどのように生まれたのだろう？

このように問いをたてて、〈語り手〉や登場人物の身体の様子・脳の様子を推察しましょう♪

身体の様子とは、どのように五感を使っているのかとか、どのように身体を使っているのかとか、どのような身体の状態になっているのかとかですし、脳の様子とは、どのような思考をしているのかとか、どのような感情になっているのかとか…。

この推察をすっ飛ばして、安易にわかった気になって表現しようとすると、「わたしの表現はだいじょうぶかしら？」と、不安になりますよね…。録音したくなっちゃいますよね…。

文学作品の言葉は、“音声表現のために用意された言葉”でも“情報伝達の言葉”でもありません。ですから、表現すること自体がナンセンスなのではないでしょうか。わたしたち朗読者が為すことは、ただ、〈語り手〉の体験と同じ体験を試みること。〈語り手〉と同じ体験をするために、推察をがんばります。がんばるといっても、まったく焦らなくていいですからね。愉しめばいいんです。こういうふうかな？…ちがうかな、じゃあ…etc、ああでもないこうでもないと、皆で、時間をかけて、ていねいに探りましょう♪

「そうか。こんなふうにこの言葉は生まれたのね！」と自分なりに納得できたら、自分の身体と脳を使って、〈語り手〉や登場人物と同じ身体・同じ脳になってみます。「やってみよっかな」って、面白がってやってみましょうね(^^♪

そうこうしているうちに、〈語り手〉や登場人物に対する理解はだんだんと深まっていって、いつのまにか（←焦らないこと。時間をかけて！）、自分から、しぜんに、〈語り手〉と同じ言葉／登場人物と同じ言葉が生まれるようになりますよ。そうなったとき、言葉と共にある音声は、ちゃんとついてきています(^^)

作品世界に心遊ばせるのってたのしいです♪他者を体験してみるのも超たのしい〜♫